2020年7月14日

コロナ禍の結婚式ってどうなっている?現役プランナーに聞いた最新情報!

新型コロナウイルスの影響は、まだまだ収まりそうにない7月。現役ウエディングプランナーに話を聞いて、結婚式場と新郎新婦の今をリサーチしました。これから式場選びをする人も、結婚式を挙げる人も、ぜひ参考にしてみてください。

 

☑ブライダルフェアへの来館者は増加中

都心部や地方都市など、エリアにかかわらず、ブライダルフェアへの参加者は増加しています。とはいえ、コロナ前のようにすべてが元通り!という訳ではありません。例えば……

・フェアの参加者に人数制限がある
・試食付きのフェアは実施していない
・入館時に体温や体調をチェックする

このように、今までとは違うルールを設けてブライダルフェアを実施している結婚式場がほとんどです。逆に今の時点で、これまで通りのブライダルフェアを実施している式場は、その感染対策などを確認したうえで足を運んだ方がよいでしょう。

また不特定多数の人が集まる場所を避けるために、結婚式場相談カウンターを利用している新郎新婦も増えています。以下に、主なウエディングポータルサイトの相談カウンターを挙げておきますので、参考にしてみてください。

『ゼクシィ相談カウンター』(外部リンク)
『マイナビウエディングサロン』(外部リンク)
『ハナユメウエディングデスク』(外部リンク)

 

☑結婚式を決行する式場が出てきた!

今夏の結婚式についても調べてみました。

ゲストハウス等の空間を貸し切りにできる会場では、結婚式を予定通りに行うケースが増えています。ただ、もともとの予定よりも人数を減らした『少人数婚』として実施したり、披露宴会場を大きな会場に換えて『ソーシャルディスタンス』を保ったパーティーにしたり……。その実施内容に変更が生じていることが多いよう。また、集合写真やビュッフェを取りやめるなど、演出にも制限が出てきています。

一方で、大手外資系に多い休業中のホテルなどでは、結婚式の打ち合わせをすること自体が不可能なため、結婚式を挙げられていません。また自衛隊など、職業として結婚式を挙げることを禁じられている人たちもいます。彼らはまだ、自分自身が結婚式を挙げることも、誰かの結婚式に列席することもできません。つまり『職業としての制限がなく、会場での打ち合わせを再開できている新郎新婦』は、結婚式を予定通り行い始めた。というのが現状です。

この状況下で執り行う結婚式には、気をつけたいこともあります。結婚式場は、新郎新婦が「やる!」という決断をすれば、よほどのことがない限りそれを断ったりしません。コロナ禍における結婚式も同様です。式場側は、演出によって生じるリスクを説明しますが、それを踏まえて「やるorやらない」を決断するのは新郎新婦……。招待客の安心・安全を守る最後の砦は、新郎新婦自身であることを心得ておきましょう。

 

☑2つの落とし穴!?7~8月の結婚式

このような結婚式場の実情を知ると「もう、結婚式を挙げても大丈夫そう!」と感じる人がいるかも知れません。ただし……

①ブライダルフェアに参加している人は、来春以降の結婚式を希望
②そもそも7~8月の結婚式は、その数自体が少なかった

という事実があることも、付け加えておきます。

まず①。これは「今、結婚式を挙げたい」と思っている人が、ほとんどないということ。「まだまだ日程は決められないけれど、会場くらいは見ておこうかな」という気軽な気持ちでブライダルフェアに足を運んでいる人ばかりだということです。今は無理をしない、もっと先々の状況が読めてから挙げるべきと考えている人が多いのが現状です。

そして②。本来であればこの時期には、東京オリンピックが開催されていたはず。そのためホテルが混雑する時期が避けられていたり、遠方から来るゲストの負担を考えたりして、結婚式を敬遠していた新郎新婦が多かったと考えられています。ですから、単純に「みんなが予定通りにやっているみたい」と思わず、その指標となるべき結婚式の件数自体が、例年に比べて少ないということも理解しておきましょう。自分の結婚式がどんなスタイルなのか、またゲストにどんな方々をお招きしているのかを、責任をもって見極めましょう。

 

まとめ

前述のとおり、ゲストの安心・安全を守る最後の砦は新郎新婦です。ブライダルフェアや結婚式の演出に『できないこと』が増えていることの意味を考えてみると、式場選びの目安も変わってくるはず。式場と一丸となり、楽しく思い出に残るひとときを作り上げられることを願っています。