しかし日時や場所を選ばず、比較的安価に実施できることから、新郎新婦自らが手作りで行うこともまだまだ多いようです。
実際にオンライン結婚式を利用しているのは「マタニティ婚だから、時間がない」という新郎新婦や、国際結婚で日本(または海外)での結婚式予定があった方など『今でなければいけない理由』があり、普及率はまだ決して高いとは言えません。
しかし中止や延期をした新郎新婦自らが発信する形で「結婚式を予定していた日は、みんなでちょっと豪華なオンライン飲み会をしよう!」と、結婚式とは別なイベントとして当日を楽しもうとする動きはたくさんあります。これは新郎新婦が主導して行われる場合もあれば、「ゲストみんなで記念日になるはずだった1日を盛り上げ、新郎新婦を楽しませたい」というゲスト側のお祝いの気持ちから行われることも。大切な人たちに感謝する気持ちや、大切な人をお祝いしたいと思う気持ちは、時間や場所を選ばず伝えられるという証と言えますね。
不要不急の外出をしないことが常識になり、仕事上や友人と会うときにも利用されているZoom。もともとはパソコンやスマートフォンを使って、オンラインセミナーやオンライン会議を開催するために開発されたツールです。有料会員になっておくことで、1回の接続に対する時間制限を設けずに利用できます。
☑ 背景カスタム
Zoomは任意の背景を設定できます。参加者に事前に画像を配布しておいて統一感のある空間づくりをしたり、ゲストは生活感を出すことなくその場を楽しむことができるのがメリットです。
☑ ブレイクアウトルーム
ブレイクアウトルームは、ホスト(その会を主宰している有料会員)が他の参加者を、個別のグループに振り分けることができる機能です。例えばあらかじめ「新郎友人」「新郎同僚」「新婦友人」「新婦同僚」などのグループを作っておき、結婚式の途中で振り分けることで、ゲスト同士がおしゃべりを楽しむ時間を確保することができます。
【無料版】
1対1の会話は時間制限なし
3名以上の会話は40分間まで無料
【有料版】2,000円~/月
最大100名まで接続可能
会話は一度の接続につき24時間まで可能
Zoomとの大きな違いは、ツールのインストールが不要ということ。使えるブラウザはGoogle ChromeとFirefox、Operaに限定されてしまいますが、スマホを利用する場合にはアプリもあるため、誰にとっても使い勝手がよいことが特徴です。しかし無料で使用できるのは、最大4名まで。オンライン結婚式を行う場合は、有料会員になっておくことも必須と言えるでしょう。また現時点ではサイトは日本語に対応していないため、ホストは事前に使用方法を説明をしておく必要があるかも知れません。
☑ スタンプ機能
Zoomは会議用に開発されたこともあり、対面することに特化した作りになっている一方で、Wherebyにはちょっとした遊び心が利いています。そのひとつがスタンプ機能です。笑顔の表情や拍手、乾杯のグラスなど、その場の雰囲気に合わせたスタンプを画面に表示させることができます。
オンライン結婚式に限らず、会議や飲み会をするとき、自分の行動は「誰かが話しているのを聞く」か「自分が話す」かのいずれかです。スタンプで意思表示をしながら参加していること自体を楽しめるのは、ゲストの満足アップにも一役買ってくれるはず!
☑ YouTubeの共有
WherebyではYouTubeのURLを共有し、視聴することができます。これならメッセージビデオを送ったり、余興に利用して結婚式を盛り上げることができます。演出の幅を広げるための大きなポイントになりますよね。
話題の『オンライン結婚式』について、その基本情報をご紹介しました。後編は【演出編】として、人気の楽しみ方やゲストの本音などを取り上げます。