結婚式を挙げることが決まり式場を選び終わると、いよいよ具体的に「自分たちの結婚式をどうするか」を考え始めることになります。そのとき、新郎新婦さまが必ずぶち当たる壁が「予算」です。ここでは見積もりの特徴と、どんどん予算が膨らんでしまう理由をご紹介します。
その後、実際におふたりのリクエストを形にするための具体的な打ち合わせが始まります。これは結婚式の約3か月前からスタートするのが一般的。このとき、初期見積もりには含まれていななかったおふたりのこだわりや理想をお伺いすることで、さらに必要な費用が発生することがほとんど。これを含めた予算を「中間見積もり」として1~3回ほど、結婚式場が出してくれるはずです。
「最終見積もり」は、支払い日の10日前くらいに出されます。これは、打ち合わせ通りの結婚式を執り行うために必要な要素がすべて出揃った状態の見積書。実際にかかる金額です。
どの段階の見積書でも、基本的にはおふたりからお伺いする結婚式のイメージをもとに作られています。ところが、実際はほとんどの新郎新婦さまが、初期見積もりから最終見積もりの間に大幅な料金アップが生じているのです。
理由は簡単! 初期見積もりの時点で、具体的な結婚式のプランをイメージ出来ている新郎新婦さまがとても少ないから。
例えば、ウェディングドレスやタキシード。ブライダルフェアへの参加時点で、当日どんなものを着たいとか、どんなブーケを合わせたいという細かいイメージができている人はほとんどいません。会場にどんなお花をどのくらいのボリューム感で飾るのか、明確に答えられる人も、とても少ない割合です。
結婚式を具体的な形に仕上げようとすればするほど、「ああしたい」「こうしたい」というリクエストが増え、結果的に+100万円という驚きの金額がかかってしまった……という現実が待っているのです。
①ウェディングドレスなどの衣裳
②会場装飾(お花やバルーンなど)
③ムービーやアルバム
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
どんなブランドのドレスを着たいのか、どんなデザインのドレスが似合うのかなど、実際に実物を見てみたり試着をしないと分からないことがほとんど。お色直しはどうするのか、ブーケなどの小物はどうするのか、前撮りなどで必要な衣裳代はあるのかどうかも、金額アップに関わる大きなポイントです。
例えば、海やクリスマスをイメージした披露宴会場を作りたいとか、大好きなキャラクターをテーマにして会場づくりをしたいなど、ぼんやりとしたイメージを持っていたとしても、具体的にどう実現させるのかまで考えられている新郎新婦さまは少ないはず。どんなお花で会場をあしらって、どんなアイテムで装飾すればいいのか、選んだドレスとは調和するのか……。会場の装飾を細かく描き切れないうちは、そこに必要な金額も割り出せないということになるのです。
一生に1日しかない、特別な日を美しく残しておきたいと思うのは当然のこと。ムービーや写真にこだわりたいと思う新郎新婦さまは少なくありません。
ただし、このこだわりは当日手配するカメラマンの人数につながり、料金アップに直結してしまいます。
例えば、ムービーと写真の両方を残したいと思うなら、その時点でカメラマンは各1名(計2名)。チャペルのシーンで、入場時の正面と後ろ姿をムービーに残したいと思うなら、ムービーカメラマンだけでも2名が必要になるのです。
また写真を収めるアルバムそのものをランクアップさせたいと思うひとも多いです。デジタルにするのかアルバムにするのか。またアルバムの用紙の質感や枚数など、料金によって内容が大きく変わるため注意が必要です。
そんな予算オーバーを防ぐために、大切なことは何でしょう? 「あきらめること」や「やらなくていいこと」を決められるのが一番ですが、それさえも難しい場合、原点に立ち返って優先順位を見直してみることが効果的。例えばこんなイメージです。
▼ゲストへのおもてなしを優先したい
お料理のランクアップや飲み物のバリエーションを増やす
▼結婚式の演出にこだわりたい
バルーンやテーブルラウンド、ムービーなどのクオリティを重視する
▼自分が憧れていた結婚式を実現させたい
ドレスや会場装花、前撮りなどの映えを意識する
また、事前にランクアップできる物のバリエーションを見せておいてもらうことも作戦のひとつ。冷静に判断できるよう、考える時間をきちんと設けることも大切です。
どんな新郎新婦さまだって、結婚式のビギナーです。分からないことだらけで、やりたいことがパッと思いつはずはありません。だからこそ、事前の情報収集や理想と現実の整理がポイントになってきます。必要なこととそうでないことを丁寧に見極めて、思い通りのウェディングが実現できることを願っています♡
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