新婦は結婚式を、会場選び・さまざまな演出・ゲストのおもてなし・お料理など「点の集合」と考えているのに対し、新郎は結婚式の要素を「比較的大きな面」でとらえています。そのため日程と会場が決定し、大まかな見積もりさえ出てくれば「あとは結婚式を待つだけ!」と思ってしまうのです。
また新婦は結婚式を「ふたりのこと」と捉えているのに対し、新郎は「花嫁を輝かせるための舞台」と思っています。そのため「新郎の仕事は、日程と予算を決めること」と、考えている男性が多いことも理由のひとつといえるでしょう。それ以外のことは、新婦の望むようにやってもらいたいと思っているのです。例えば「招待状のデザイン、どっちがいいと思う?」という新婦の質問に、「何でもいいよ」と答えた新郎が無関心なわけではなく、新婦が納得したモノ・よいと思うモノを選んでもらいたいという気持ちを持っているのです。
モノづくりが好きな新郎なら、結婚式準備を楽しんでくれることもあるでしょう。しかし上記の理由から、そもそも男性が結婚式準備に加わること自体に違和感を持っているケースが多く、「なんで新郎が準備に加わるの?」→「面倒くさい」という感情に発展してしまうのです。
そんな中でも、新郎が比較的興味を持ちやすい分野があります。①料理、②BGM、③衣裳の3つです。ですからまずはこれらについて相談を持ちかけてみて、新郎なりのこだわりを聞き出してみるのがよい方法。このとき、新婦のリクエストを伝えることよりも新郎の想いを受け止めることを意識してみて! ふたりで話し合いをするのは、その次のステップです。そして新郎の意見がとても役立ったこと、参考になったことを褒めてあげるのがポイント。「あなたのアドバイスのおかげで、納得いく決断ができた」「きちんと意見を聞けたから、判断に迷いがなくなった」「結婚式へのイメージがより広がって楽しみになった」など、具体的に言葉にして伝えることが大切です。
新郎は基本的に、新婦が望む結婚式作りができるようにサポートをしたいと思ってくれているもの。でも具体的に、何を手伝えばいいのかが分からないのです。ふたりで一緒に準備を進めていく事で、新婦の決断がよりよい結果を生むのだということを理解してもらいましょう。
また「新郎にももっと積極的に結婚式準備に参加してもらいたい!」と思う場合には、きちんと新郎のリクエストも取り入れて、ふたりが納得できる結婚式を挙げることが大切です。実は意外と、この覚悟ができていない女性は多いんです。質問したのに、自分のイメージとは違うから拒否する。準備してくれたものを「違う」と否定する、などが続けば誰だって前向きにはなれず「だったら自分でやれば!?」と思ってしまいますよね。理想通りの完璧なウェディングを作り上げたい気持ちもわかりますが、ふたりで楽しみながら余裕をもって、準備に取り組むくらいの気持ちが必要かもしれませんね。