というのも、例えば『付き合って10周年の記念日に結婚式を挙げたい』とか『2022年2月22日に結婚式したい』というリクエストをお持ちの新郎新婦様は、結婚式場の予約を2年前になさったりするんです。2年後の自分たちがどんな生活をしているか、またどんなふうに人生を歩んでいるか、想像できる新郎新婦様は少ないですよね。結婚式へ向けた準備期間が長いほど、そういう新婦様が多くなる傾向はあると思います」
(K・Nさん/神奈川県・ホテル、以下同じ)
前倒しにするメリットは、おふたりだけで結婚式が挙げられること。これからお子さまと一緒に過ごす思い出が増えていく前に、ふたりきりの思い出作りをする機会として結婚式を選んでくださるようですね。これとは対照に、後ろ倒しではお子さまと一緒に思い出作りができます。演出も、お子さまと一緒に行えるものに変わっていきますので、バリエーションがぐんとアップします。
例えばお子さまが生まれる前なら、ベビーシャワーを取り入れたりウェルカムスペースに子供服を飾ったり、お名前の募集をする方もいらっしゃいますね。リングピローを赤ちゃんのまくらとしてDIYなさる方も! 生まれた後の場合には、挙式の誓いのキスを3人で行ったり、結婚証明書に3人で手形を押すのが人気です。また「お気に入りのウェディングドレスを着たい!」というような衣裳にこだわりがある新婦様は、後ろ倒しになさることが多いです」
食事会なら新郎新婦の拘束時間そのものも少なくて済むため、新婦様への身体の負担も最小限におさえられるはず。
お金のことや新婦様の体調を考えて、結婚式のあり方そのものを見直すという選択肢があることも知っておくとよいでしょう」
冒頭で紹介したような2年前の式場予約は極端な例かも知れません。しかし一般的にみても、1年前くらいから結婚式準備は始まります。1年後の自分の身体やライフスタイルを想像して、100%実施できる!と言い切れることはないはずです。授かった命を健やかに育み、より素晴らしい人生のスタートに重ねられるよう、健康に気づかいながら幸せな選択をしたいものですね。