「結婚式」と言っても、自分の親の時代とは違う点がたくさんありますよね。実は地域によっても、その文化や風習に大きな差があるんです。比べてみると、自分たちの結婚式にも取り入れてみたいなと思えるものが見つかるかも知れませんよ。
式場/ブライダルフェアを探す
① 会費制の結婚式/北海道
北海道は全国的に見ても、「会費制の結婚式」が浸透している地域。その実施率は約8割というデータもあるくらい、一般的な結婚式のスタイルとして定着しているんです(※)。
特徴として挙げられるのは、ご祝儀よりも相場が低く設定されているケースが多いこと。会費は14,000~18,000円くらいが相場のようです。そのほぼ全額が、ゲストの飲食代となっています。つまり会費は新郎新婦へ渡すものではなく、会場に支払うものという認識です。
「ゲスト側の出費をなるべく抑えて、おもてなししたい」というカップルは、北海道の会費制ウェディングを参考にしてみてはいかがでしょう?
(※)データ参照元:『ゼクシィ結婚トレンド調査 2019』第6章 挙式、披露宴・披露パーティーの費用
② 豪華で派手!が当たり前/東海エリア
「派手婚」で知られる、名古屋をはじめとする東海エリアには、独特な結婚式文化があるんです。中でも特に有名なものは、「菓子まき」と「名披露目」。豪華な演出を楽しみたい新郎新婦様には、参考になる風習かも知れません。
☑ 菓子まき
「菓子まき」はもともとは結婚式当日に、新婦様の自宅の屋根や庭、ベランダなどから、ご近所の方々へ向けてお菓子をまく風習でした。しかし今では、余興のひとつとして披露宴で行われたり、挙式と披露宴の合い間に実施するウェルカムパーティー中に行われることが多いよう。ブーケトスとは違いゲスト全員が参加できたり、ご両家の親御様が参加できる演出として楽しめるのが魅力です。お子さまゲストが多い場合にも、ぜったい喜ばれそうな演出になりますよね♡
☑ 名披露目(なびろめ)
東海エリアでは、夫婦となったおふたりの名前を披露するという意味を込めた「名披露目」という風習があります。これは、引き出物の中に新郎新婦様それぞれの名前を書いた熨斗(のし)を付けてお渡しすること。一般的な名披露目では、①引き出物/②引き菓子/③名披露目の3品、またはその3品に縁起物を2点加えた5品にするなど、縁起のよい奇数でお贈りされることが多いようです。引き出物に、新しい家族としてのご挨拶も兼ねた贈り物を…と考えているなら、ぜひ参考にしてみて。
③ 圧倒的にゲスト数が多い!/沖縄
招待客が300人という結婚式は、沖縄では当たり前。一般的な結婚式のゲスト人数の範囲です。中には招待客500名という一流芸能人並みの結婚式が執り行われることも! 親戚の人数が多いことが招待客数の多さにつながっているだけでなく、ご親族やご友人、職場の方々やご近所さんまで、身近な人をみーんなご招待するという文化が、大規模ウェディングが実施されている理由です。大人数でわいわいと、お酒を楽しみながら結婚式が進んでいくので、披露宴が3~4時間も実施されることも特徴と言えるでしょう。
この文化は、ゲスト側に立てば、人生のうちで結婚式に招待される回数が多くなることを意味しています。そのため、ゲストが結婚式に出席しやすいように、ご祝儀相場が1万円とされていることもポイントです。その分新郎新婦様は、お料理を大皿料理にして費用を抑えるなどの工夫をしています。
④ 地域によって変わる引き出物
地域によって、品数やお渡しする品数に大きな差がある引き出物。全国的にも有名で、伝統的なものをご紹介します。
☑ お赤飯/北海道
もともと、お赤飯はお祝い事のシンボルです。その中で特徴的なのが、北海道のお赤飯。小豆ではなく、『甘納豆』を使って作られるのが伝統的な引き出物とされています。賞味期限を考えて真空パックされているものを選んだり、遠方からのゲストにはお持ち帰りへの配慮をする必要もありますが、おめでたい席にはやはりお赤飯!という日本の文化も大切にしたいですよね。
☑ おいり/香川県
香川県(主に西部)で伝統的な引き出物とされるのがおいり。もち米を使って作られるお菓子で、そのカラフルでまん丸なキュートな見た目がメディアでも話題になりました。400年以上前に作られたとされるおいりには、「心を丸く持つ」という意味が込められており、『嫁入り菓子』とも呼ばれるほど定番になっています。
まとめ
結婚式は単なるパーティーではなく、「文化」という側面も持ち合わせていますよね。特に日本では、伝統や地域の風習を大切にすることも多いはず。色々な地域の結婚式を調べてみて「素敵だな」「やってみたいな」と思うことがあれば、ブライダルプランナーさんに相談してみるのも、オリジナルウェディングのポイントかも知れません。