2020年の春婚を予定していた新郎新婦の中には、新型コロナウイルスの影響を受け「招待状の8割が『欠席』で返ってきた」「ドタキャンが10人単位で出た」という人が少なくありません。「この状況では、仕方がない」とゲストの気持ちに理解を示しつつ、心の中ではやっぱりがっかり……というのが現実。これから結婚式を挙げるなら、なるべくそんな思いはしたくないですよね。ここでは調査(※)で分かった、結婚式へ列席する側の実情をご紹介します。
(※1)情報提供元:結婚式に関する調査リリースvol.7〜新型コロナの影響による実情調査/株式会社リクシィ
Beforeコロナなら、招待された結婚式に「出席したくない」「出席すべきかどうか悩む」と答える人がこれほどいたでしょうか? この数字には、「自分が感染しているかも知れない」「自分のせいで、大切な人の結婚式を台無しにしたくない」という気持ちも含まれているはずです。
この現状を踏まえ、結婚式を挙げる側も特別な配慮をしていることがほとんどです。遠方からのゲストをお招きしないとか、ごく身近な人たちだけを集めた少人数婚にするなど、「今、挙げるなら」という考えのもと、結婚式作りに取り組んでいます。
(※2)情報提供元:結婚式に関する調査リリースvol.5 新型コロナの影響による実情調査/株式会社リクシィ
・体調管理(全参加者への体温測定等)
・手指消毒設備の設置
また、会場や共有スペースを混雑させることなく、ソーシャルディスタンスを保てる環境であることも、約50%の人たちがリクエストしています。やはり『衛生管理』や『感染防止策』の徹底が求められているようです。
ゲストに安心・安全を提供するためには、結婚式場の取り組みを確認することはもちろん、それらをきちんとゲストにお知らせしておくことが大切。そのときもなるべく具体的に、例えば「式場スタッフは全員、マスクと手袋を着用しています」「集合写真は撮影しません」という形でお伝えしてください。単に「感染対策をしています」と言うよりも、ぐっと信頼度が増すはずです。
一方で『オンライン結婚式』に関しては、まだ抵抗を感じている人がいるようです。特に年齢層が上がるにつれ、その傾向が強まります。
この調査とは別に、実際に結婚式場に訪れるゲストからは、同様の声が世代を問わず聞こえてきます。
・普段会えない人に会えるのも結婚式の魅力
・ウェディングドレス姿は生で見たい
・お食事やお酒も楽しみのひとつ
・非日常を感じられるのは、やっぱり生
新郎新婦は「今、結婚式を挙げる理由」は何なのかを振り返ってみることも必要でしょう。
感染拡大が収まったわけではなく、むしろ第二派への警戒が叫ばれてもいる今。結婚式はまだ、安心・安全を無視して執り行うことはできません。そして新郎新婦はもちろん、ゲストの方々にとっても幸せなひとときであるために、最善を尽くさなければなりません。結婚式場の取り組みと併せて、新郎新婦という立場でも積極的にゲストのニーズをくみ取る必要がありそうです。