実際に『結婚式の保険』がキャンセル料や日程変更料をカバーしてくれるのは、どんな場合でしょう。主に挙げられるのは、4つです。
①ご本人や身内のご不幸
②ご本人や身内の7日以上の入院
③結婚式当日の入院、医師による待機指示
④地震・台風・家事などの災害
①~④でポイントとなっているのは、
●自己都合による延期やキャンセルは対象外
●新郎新婦以外の対象者には制限が設けられている
ということです。続いて、それぞれの項目を詳しく解説していきます。
『結婚式の保険』には国や自治体が発令する緊急事態宣言は対象になっていません。また「まだ安心できないから」という心配な“状況”も、補償の理由にはならないのが現実です。
それでは一体、前述の4つはどんなシチュエーションを指しているのでしょう。具体的に見ていきます。
気をつけなければいけないのは、ご不幸と違って、兄弟が対象から外れてしまうケースが多いこと。保険が適用される期間前に、すでに入院が決まっていた場合は対象外となることです。もちろん継続していない7日以上の入院も対象外となります。
つまりコロナ禍における結婚式の保険は、
●新郎新婦のいずれかが入院している
●医師からの自宅待機指示が出ている
場合に限られるということです。自宅待機指示は、保健所や会社から出されるケースも多く、その際には当然対象外になることも心得ておきましょう。また、新郎新婦以外の入院や待機指示にも適用はありません。
補償対象となるのは、実際に被害が出た場合です。台風を予測し、その被害に備えた延期やキャンセルでは、保険が下りませんので気をつけましょう。
対象となる設備や備品の範囲や項目は保険会社によって異なるため、事前によく確認しておきましょう。
基本的に、結婚式当日に使用するためにレンタルした衣裳や装飾品が対象となっており、友人などから無償で借りたものは対象外です。
救急車を使用して搬送することを条件にしていることが多く、自家用車やタクシーでの搬送は対象外のことが多いです。
新郎新婦のいずれかが当日中に入院するという、緊急事態が対象です。診察や通院は補償されません。
『結婚式の保険』といってもその内容は万能ではなく、細かな制限が設けられており、新型コロナウイルスの影響や、台風シーズンにおいても適用外となることが多々あります。とはいえ、比較的安価に万が一のトラブルに対する補償が受けられることには間違いありません。いざというときのために、加入しておくことで安心が得られるなら、それも結婚式準備のひとつと言えるでしょう。
※保険会社や契約プランによって、補償内容は異なります。