既報のとおり7月ごろから、ブライダルフェアへの来館者は増えはじめています。今、さらにその傾向は強まっており、コロナ前の6~7割くらいまで来館者は戻ってきているようです。
実際に、ホテルの結婚式場には100名帯の予約を入れるカップルが出てきました。
①結婚式場の感染対策が明確になった
②ホテルには大人数が収容できる会場がある
というのが、大きな理由と考えられています。
特に①は、ホテルならではの特徴でしょう。披露宴会場はソーシャルディスタンスを保つため、80名収容の会場に50名程度のゲストを、120名収容の会場に80名程度のゲストを入れて運営されています。ゲストハウスで100名帯の披露宴会場を持っているところは少ないため、ホテルでの結婚式が選ばれているのです。
少人数制の結婚式も、相変わらず高い人気が続いています。もちろん、披露宴会場内でのソーシャルディスタンスを保つためですが……。3~6月の結婚式を延期したカップルが広い会場を予約できず、ゲストを減らさなければいけないケースでも、少人数制ウエディングが選ばれているのも理由のひとつです。
ブライダルフェアへの来館後に結婚式場を予約するカップルが増えてきました。彼らは今、どんな時期を選んで予約をしているのでしょう?
結婚式の準備は、半年~1年前くらいから始めるのが一般的。つまり自分たちである程度、挙式の日程を決めているカップルは、なるべくこの時期までにブライダルフェアに足を運んでおく必要があります。しかしまだまだ何が起こるか分からない、このコロナ禍。余裕をもって1年前に予約をする慎重なカップルが多いのでしょう。
そもそも秋は、結婚式を挙げるのにとても人気がある時期! 人気の結婚式場や土日の大安、友引の昼間などはコロナ前から争奪戦なんです。気になっているカップルは「まだちょっと早いかな?」などと思わずに、早めの予約をしておきましょう。
コロナ禍で、今年の3~6月に挙げられる予定だった結婚式の多くが、延期やキャンセルを余儀なくされました。そのとき『延期』を選択した新郎新婦の中には、“1年後の同じ時期”を選んでいる人も少なくありません。そのため来春・来夏のよい日取りは、すでに埋まっていることも。
結婚式場を選ぶ際、気をつけるべきこともあります。もっとも重要なことは、“新郎新婦が結婚式を作る”ということです。
前述のとおり、今、結婚式場はもともとの収容人数に対して少ない人数での利用が望ましい状態です。しかしその感染対策を新郎新婦側が「気にしない」とか「コロナ前と同じように使いたい」と申し出れば、式場側はその意思を優先して契約すると考えられます。結婚式場は事前に危険や問題点を説明したうえで、最終的な判断を新郎新婦にゆだねるしかないのです。
人生最高の1日となる結婚式をより安心・安全に過ごすためには、現状を軽視せず、自分自身やゲスト、式場スタッフの健康を預かっているのだという自覚を持つことが大切です。
コロナ禍において結婚式を取り巻く状況は、変化し続けています。そんな中で、感染対策や衛生対策が確立され、新郎新婦やゲストに“安心してもらえる条件”が整ってきました。また「こんな会場なら安心できそう」という情報の取捨選択を、新郎新婦自らが行いやすくなったことも、結婚式を挙げる決心につながっているはずです。