ユネスコ総会で採択され、人類共通の財産として保護し後世に伝えていくために登録される「世界遺産」。2018年7月のデータによると、世界中で1,092件が世界遺産に登録され、そのうち日本では22件となっています。
さて、日本の世界遺産の中で、結婚式ができる場所があることをご存知でしょうか?人類に共通した重要な価値である「世界遺産」で結婚式を挙げられるなんて、なんだか特別感が増しますよね!しかも、世界遺産は”後世に継承されるべき”ということで、一生涯現存し続けます。
そこで、今回の記事では結婚式ができる世界遺産を5箇所ご紹介したいと思います。結婚式場をどこにしようと考えているカップルは、ぜひ式場選びの参考にしてみてくださいね♡
京都市北区にある上賀茂神社の歴史は遥か昔、678年で京都でも最古とされる神社です。正式名称は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」で、古より皇族はもとより、貴族、武家から厚い信仰を受けた格式ある神社です。平成6年に23万坪の境内全域が世界文化遺産に登録されています。
そんな上賀茂神社での結婚式は、かつて天皇や斎王、上皇が本殿参拝前に過ごした特別な建物「細殿」にて神前挙式を行うことができます。通常は足を踏み入れることができない場所で、国指定の重要文化財にもなっています。上賀茂神社「細殿」での挙式は、令和元年5月よりスタートしたばかり。婚礼予約は1年前の月初1日から可能となっています。また、婚礼相談会も随時開催。東京や大阪での出張相談会も実施されています。
挙式を行うカップル限定で、上賀茂神社での前撮り・後撮りも実施できます。世界遺産の境内で撮影できるなんて、貴重な体験ですね!
広島県廿日市市宮島町にある厳島(嚴島)神社。宮島は古来より“神が宿る島”として信仰され、豊かな自然や伝説が数多く残る島です。厳島神社といえば海の上に立つ大鳥居がとても有名ですが、この大鳥居は奈良の大仏とほぼ同じ高さの16m、重さは約60トンもあるそうです。厳島神社は1400年以上の歴史を持つ平安時代の寝殿造りの粋を極めた日本屈指の名社で、平成8年に世界文化遺産に登録されました。
厳島神社での挙式は1日2組限定となっていて、参列できる親族は両家でそれぞれ20名までです。本社内で見学できる友人は10名までとなっています。尚、厳島神社では披露宴会場、衣裳、美容着付け、写真などの手配をいっさい行っていないため、 自身で手配する必要があります。
挙式の予約受付は、挙式の4か月前〜1年前の間で受付。厳島神社での挙式を取り扱っているプロデュース会社がいくつかあるため、そちらへ問い合わせてみることをおすすめします。(プロデュース会社に依頼すれば、披露宴会場や前撮り等の手配もしてもらえます!)
栃木県日光市にある日光東照宮は、1617年に徳川初代将軍・徳川家康を御祭神に祀った神社です。境内の建物には、漆や極彩色がほどこされ、柱などには数多くの彫刻があしらわれていますが、これらは単なるデザインではなく、信仰形態や学問・思想を表しているそうです。これらの社殿群が、平成11年に世界文化遺産に登録されました。
日光東照宮での挙式は、重要文化財の祈祷殿にて行われます。挙式に参列可能なのは血縁者のみ。金と黒を基調とした豪華絢爛な彫刻の造りの建物の中、厳かな挙式が叶います。挙式予約は6か月〜1年が推奨されています。東京・横浜・大宮・宇都宮にブライダルサロンが設けられているので、まずは相談会に参加しましょう。
また、新郎新婦は境内での撮影が可能。平和の象徴とされている「眠り猫」など、観光スポットとしても人気の日光東照宮ならではの撮影スポットがたくさんです。※撮影は日光東照宮認定のプロデュース会社のみ
奈良県奈良市にある春日大社は、今からおよそ1300年前、奈良に都ができた頃、日本の国の繁栄と国民の幸せを願って建てられた神社で、全国にある”春日大社”の総本山です。春日大社にある末社の「夫婦大國社」は、その名の通り「夫婦円満」と「縁結び」のご利益があります。日本で唯一、夫婦の大國様をお祀りしているのです。平成10年に、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されました。
世界遺産であり、夫婦円満や縁結びのパワースポットでもある春日大社。そのような貴重な場所で結婚式ができるなんて素敵ですよね♡さらに貴重なことに、春日大社での挙式時には衣冠や十二単を着ることができます。衣冠や十二単は古来より大変格式の高い装束とされ、「本当の日本の美」を知って欲しいとの重いから装束を貸し出しを行なっているそうです。
挙式時の衣裳・美粧・写真業者との予約は、自身で行います。春日大社指定の業者もあり。※指定外業者を利用する場合、衣裳持込料4万円、写真担当料2万円がかかります ※指定外業者に式中の写真は許可しておりません(挙式前後のスナップ写真また挙式後の集合写真のみ)
岩手県西磐井郡にある平泉地域において、中尊寺・毛越寺(もうつうじ)・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山の構成五資産が平成23年に世界文化遺産に登録されました。平泉には、仏教の中でも、特に浄土思想の考え方に基づいて造られた多様な寺院・庭園及び遺跡が、一群として良好に保存されているのです。
そんな世界文化遺産「平泉」の中で、中尊寺と毛越寺にて仏前式を行うことができ、「都姫婚®️(みやびこん)」として全国の新郎新婦を受け入れています。挙式申し込みは、3か月前までを推奨されていますが、空き状況次第では最短2週間前でも挙式が可能です。
中尊寺も毛越寺も素晴らしい寺院で、その庭園での写真撮影もとても素敵。例えば、毛越寺の境内にある大きな池の一帯は「浄土庭園」と呼ばれる、仏堂と苑池とが一体として配された庭園で、平安時代の優美な作庭造園の形状を今でもとどめているのです。ここでの写真撮影は欠かせませんね。
日本にある世界遺産で、結婚式をあげることができる神社・寺院をご紹介しました。世界遺産は、これから末長く継承されていくもの。きっと結婚したふたりの子供も、その子供も、さらにその子供も……同じ景色を見ることができるのです。そんな場所で結婚式を挙げられるのは、究極にロマンティックでもありますね。そして、そもそも世界遺産に登録されるほどとっても貴重な場所です。
ふたりの結婚式をより特別なものにしたいというカップルは、ぜひ世界遺産での結婚式を考えてみませんか?素晴らしい結婚式になりますように♡