一方で招待客50人未満の結婚式は増加傾向にあります。冒頭に挙げた、招待客数の平均が減少しているのは、このことが理由だと思われます。今どきの結婚式は「大人数派」と「少人数派」に分けられると言えそうです。
この場合、①子供のころから華やかなことが好きで、結婚式でも自分がやってみたいことをイメージ出来ている方。②比較的年齢が若い結婚で、友達の中に結婚式を挙げた人が少ない方。という新郎新婦に分けられることが多いです。前者は、写真や映像で見るような一般的な結婚式の『豪華なイメージ』に憧れを持っているケースが多く、大勢のゲストに見守られる中「自分自身が主役の結婚式を挙げたい」と考えているようです。後者は「自分も自分の友達も、まだ結婚式を挙げていないし、列席の経験も少ない」という場合。結婚式そのものを仲間同士で楽しめるイベント、と位置付けているようです。
これは主に地方に見られる傾向です。親族や友人、職場の人たちのほかに、古くからお付き合いのあるご近所の方々をご招待することがあります。これは新郎新婦の意向というよりも、その地域に古くから根付いている『文化』の側面であることがほとんど。
極端な例でいうと、沖縄の結婚式がこれに当てはまります。招待客が300人を超えることもめずらしくなく、前述したように親族や友人、職場の方々やご近所さんまで、身近な人をみんな招待するのが伝統的な結婚式のスタイルです。
▼関連記事▼
結婚式の演出には地域差が!?ちょっと意外な日本の結婚式文化
新郎新婦が、人とのつながりが深い職業に就いている場合にも、ゲストをたくさんお招きして、豪華におもてなしすることが多いです。例えば親御様が経営なさっていた会社を継ぐことになっていたり、弁護士やお医者様をなさっているケースなど。また、新郎新婦のいずれかが開業なさっている場合にも、規模が大きな結婚式を挙げる人が多いです。
結婚式の場合、具体的なおもてなしというのは主に『上質なお料理』や『新郎新婦がゆったりとゲストと触れ合うこと』などが挙げられます。お料理を“もうワンランクアップさせる”ためには予算との兼ね合いを考えて、ゲスト人数を絞ることになるようです。また新郎新婦がゲストひとりひとりと長く触れ合う時間を確保するためにも、ゲスト人数はある程度制限する必要がでてきます。
30~35歳くらいの新郎新婦の場合、ご友人が子育て中で結婚式に出席できないケースが増えてきます。そのため結婚式が必然的に少人数婚になる、というわけです。
▼関連記事▼
少人数結婚式が増えているって知ってる?支持される理由3つ
このようにゲスト数は、新郎新婦の意思だけでは決められない場合もあります。今後の夫婦生活や地域の文化、ゲストの都合なども加味しながら、素敵な1日になるように検討してみてください。
※データ元:『ゼクシィ』結婚トレンド調査2019