2020年7月17日

コロナ禍の結婚式で「できなくなったこと」、どんなことですか?

前回の記事でご紹介したように、少しずつ結婚式を挙げるカップルが増え始めました。しかし、もともとの予定通りにゲストをお招きしたり、演出を実施できているカップルは少ないよう。そこでここでは『今、挙げる結婚式』において、できなくなってしまったことをリサーチしました。

▼前回の記事はこちら▼
コロナ禍の結婚式ってどうなっている?現役プランナーに聞いた最新情報!

 

「ブライダルフェアで」できなくなったこと

まずは結婚式の第一歩となる式場選び、つまりブライダルフェアについてお話します。

今、多くの結婚式場でブライダルフェアが再開されていますが、その形式はさまざまです。むしろ現時点で、かつてと同様のフェアを実施できている式場の方が少ないとも言えるでしょう。

例えば、

・フェアへ参加できる人数を制限する
・館内見学前に、オンライン相談会を実施する
・試食付きのフェアを実施していない
・フェアの所要時間を短縮している

など、そのほとんどが『密』を避けるためのルールやフェア参加者の安全・安心を確保するための配慮です。また、新郎新婦の来館時には体温測定や体調・ライフスタイルのチェックシート等に記入をしてもらうことも増えています。

一方で、オンライン相談会を活用する動きは広まりを見せ、地元での結婚式やファミリーウエディングを予定している人などに活用されています。

この状況下では、式場側の都合を優先せず、来館する新郎新婦への安全対策を取っている結婚式場が信頼できますよね。「こんな対策、してくれているの?」と心配になる場合には、見学へ足を運ぶ前に問い合わせをしてみるのもよいでしょう。

 

「挙式で」できなくなったこと

実際の挙式でできなくなってきていることもあります。

・着席できる人数が平時の半分程度
・フラワーシャワーをやらない

などです。

もともと、チャペルの座席には長椅子が使われていることが多く、前後の間隔もそれほど保たれていません。そのため、椅子を一列ごとに間引いたり、一脚に座れる人数を半分にするなどの対応が必要とされています。

大幅に収容人数を減らす必要がある挙式は、すでに結婚式を挙げる予定だった人たちの間でも大きな問題になっています。すでに招待した人の中から、チャペルに入れないゲストが出てきてしまうのです。対策のひとつとして、披露宴会場のスクリーンを使ってライブビューイング風に挙式の様子が中継されることが増えているようです。

フラワーシャワーを実施しない理由は、花びらを素手で取り分ける行為が、ゲストの安全・安心を脅かす可能性がある……との配慮です。

 

「披露宴で」できなくなったこと

最後に、ゲストと触れ合うひとときとして大切な披露宴についてです。

①パーティーでは『三密』避ける
②大皿やビュッフェ形式の料理を提供しない
③大がかりな余興は行わない

このように、演出に関する制限が増えています。

①は、会場のレイアウト変更やテーブルに着席できる人数を減らしたりして、飛沫の飛散を防ぐことが目的です。また、集合写真を撮影しない等の対処もされています。

②を完全に中止しているところもありますが、

・テーブルごとにビュッフェ台取りに行く
・サービスマンをつけ、個別に取り分けたりしない
・トングなどは使わず、カップやお皿に小分けにしてあるものから選ぶ

のような工夫したうえで実施している会場も多く、人数や披露宴のスタイルによって対応はさまざまだと言えるでしょう。お料理を小分けにした状態でビュッフェを行う場合には、カップや紙皿などの器が必要になるため、料金が上がる可能性があることにも注意が必要です。また、今は環境への配慮からプラスチック容器が敬遠されていることも心得ておきましょう。

③に関しては、完全に禁止するというよりも、スクリーンを使用した映像での余興に限るなどの工夫をして行われているようです。

 

まとめ

今、結婚式を挙げることに、リスクがつきまとう可能性はあるでしょう。しかし、工夫次第では充実した1日を過ごすこともできるはずです! プランナーと相談したり、情報収集をしながら、おふたりらしさを活かした結婚式が叶えられることを願っています。