2019年2月27日

結婚披露宴での音楽著作権の認知度がアップ、5年前と比較して3割から7割に増加

一般社団法人音楽特定利用促進機構(以下、ISUM(アイサム))はこのほど、20代から40代の3年以内に披露宴を開催したことのある新郎新婦400人を対象に、ブライダルシーンで使われている音楽に関する調査を行った。ISUMでは2014年にも同様の調査を行っており、前回に比べて音楽著作権の認知度は34.5%から69.0%へと大幅にアップした。

披露宴の「映像演出」で利用した楽曲は、どのような理由・方法で選曲しましたか?

披露宴の映像演出は8割で実施されている。その映像演出で利用した楽曲の選曲理由について聞いたところ、最も多かったのは「好きなアーティストの曲」が53.9%、次いで「歌詞が良い曲」が26.5%で、ブライダルシーンでは歌詞が重視されている。具体的には「Wherever you are/ONE OK ROCK」「ありがとうの輪/絢香」などの曲名があがった。

披露宴で利用するために楽曲をコピーして、CD・DVD等を作成する際、著作権・著作隣接権の権利者の許可を得たり、手続きをする必要があることを知っていましたか?

披露宴で利用する楽曲をコピーしてCD・DVD等を作成する場合、著作権・著作隣接権(音楽著作権)の権利者に、許可を得たり、手続きをする必要があることを、知っていたかを聞いたところ、「知っていた」は69.0%で、5年前の同調査では34.5%だったことと比べると大幅に認知がひろがった。

楽曲をコピーして、CD・DVD等を作成した際、著作権・著作隣接権の手続きはどのようにしましたか?

また、そのようにした場合に、「音楽著作権の処理の手続きをしなかった」と答えたのは23.3%で、「著作権フリーの曲だけを選んで利用した」が29.5%だった。5年前の調査では手続きをしなかったのは59.9%だったので、音楽著作権の認知の広がりとともに、必要な手続きをせずに楽曲を利用することは減少している。

著作権・著作隣接権の手続きについて知っていたと答えた人たちは、ウエディングプランナーや式場の人からの説明で知ったと答えた人が76.8%で最も多く、次がネットニュースの13.4%なので大差をつけている。また、式場・ホテルなど会場に求めることとして、81.5%が正しく音楽を利用できるよう手続きをしてくれる会場がよいと答えていることを踏まえると、音楽著作権について新郎新婦の意識の高まるとともに、会場やプランナーヘ正しい手続きと知識を求めている。

※ISUM調べ

関連リンク

一般社団法人音楽特定利用促進機構(ISUM)(リンク:https://isum.or.jp/

プレスリリース(リンク:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000009021.html