2020年5月26日

【演出編】『オンライン結婚式』って実際どうなの?おすすめツールやゲストの本音

話題の『オンライン結婚式』の現状や、どんなツールがおすすめなのかをご紹介した【基礎編】に続いて、実際にオンライン結婚式がどのように楽しまれているかを見ていきましょう。実施または参加経験のあるゲストからのご意見もピックアップしました!

▼前編【基礎編】はこちら▼
【基礎編】『オンライン結婚式』って実際どうなの?おすすめツールやゲストの本音

式場/ブライダルフェアを探す

『オンライン結婚式』を楽しむポイント5つ

オンライン結婚式は、リアルな結婚式と違って会話がしにくく、食事や飲み物の提供がありません。このふたつは結婚式の醍醐味ともいえる部分。では実際にオンライン結婚式をした人たちは、どのような工夫をしてその時間を楽しんだのでしょう? オンライン結婚式のポイントとなる、5つの項目をご紹介します。

① 当日の内容を事前共有しておく

結婚式場で行われる結婚式がどんなものかは、大体の人がイメージすることができますよね。しかしオンライン結婚式の場合、ほとんどの新郎新婦やゲストが未経験のイベントとなります。新郎新婦や幹事だけが当日の内容を把握している状態では、ゲスト(参加者)は「誰が参加するの?」「いったいどんなことするの?」「何時までやるの?」という不安を抱えてしまいます。

『場所や時間を気にせず行える』と言われるものの、ゲストの中には家族やパートナーと一緒に暮らしている人も多いはず。まわりに気を使いながら参加する……ということがないように、当日のタイムテーブルを共有しておくのがよいでしょう。

 

② 進行役を立て、会話を交通整理

オンライン結婚式の最中、新郎新婦やゲストは『誰かの話を聞く』か『自分が話しをする』かが基本的な行動になります。また人数が増えれば増えるほど、自分の好きなタイミングで発言をすることもできません。

進行役を立ててゲストにまんべんなく発言する機会を与えられるよう配慮したり、Zoomのブレイクアウトルームを利用して歓談の時間を設けるなどして、そこにいる人たちみんなが会話を楽しめるような気づかいが必要だと心得ておきましょう。

 

③ 食事は皆で同じメニューを!

「結婚式で楽しみなのは、食事!」というゲストはとても多いんです。オンライン結婚式でも、そのワクワクを感じて欲しいですよね! そこで取り入れられているのが、宅配メニューです。

新郎新婦がデリバリーを事前に手配しておき同じ時間に配達してもらったり、通信販売の調理済みメニューをお送りしておくのがスマート。通販する場合はゲストの負担が少なくてすむように、湯せんや電子レンジで温めるだけで食べられるもの等を選びましょう。

 

④ 背景をお祝い仕様で盛り上げる

会場となる場所をパーティー仕様に飾り付けて、特別な空間を演出することは必須! 気分が一気に盛り上がり、ゲストもモニター越しであることなんか忘れてしまうはず。通信販売ではホームパーティー用の飾り付けセットが売られているので、チェックしてみるのも楽しいですよ♡

オンライン会議用のツールには、実際の背景を映さず任意の画像を設定する『バーチャル背景』を利用できるものも。事前にゲストにお送りしておいて、統一感ある空間づくりを楽しむのも面白い演出になります。

 

⑤ 服装もちょっとオシャレに♡

自宅から参加できる……といっても、リラックスした部屋着でオンライン結婚式をするのは興ざめ。新郎新婦もゲストも、オシャレして楽しみましょう! 特に主役である新婦はドレスを着て、ゲストをお迎えするのがおすすめです。通信販売されている1万円以下の安価なドレスでも、オンラインなら十分華やかに見えますよ♡

女性ゲストはキレイめワンピースを着たり、男性はジャケパンで参加するのが◎。同窓会ファッションくらいのイメージです。かしこまった形にする必要はありませんが、感謝の気持ちやお祝いの気持ちを『服装で表現する』と考えてみてください。

 

知りたい…ご祝儀どうしてる?

オンライン結婚式と聞いて「ご祝儀ってどうするの?」と、現実的な問題が気になる人もいるのでは?

オンライン結婚式を取り扱っている企業に申し込みをして催される場合は、その企業が定める形でご祝儀を受け取ることになります。一方、仲間内で実施される気軽な会の場合、新郎新婦とゲスト双方の負担を軽くするために、そもそも料金を必要としない形で実施されているのが現状のようです。その代わり、当日の食事や飲み物を自分自身で用意してもらったり、ゲストは後日お祝いのプレゼントを贈ったりするのが一般的。オンライン決済を使った会費制が採用されていることもあります。

 

実施した&参加した人たちに聞いてみた!

実際にオンライン結婚式をしたカップルや、参加したゲストにお話を聞きました。『感謝やお祝いの気持ちを表現する場』としての満足感は得られているようですが、やはり「生の結婚式がいちばん……」というのが本音のようです。

「マタニティなので、結婚式を中止しました。とても残念に思っていたところ、友人がオンライン結婚式を企画してくれました。友人たちが約15人ほど集まってくれて、ひとりひとりからお祝いのメッセージをいただけたことがとても嬉しかったです。会の最中に、宅配便でプレゼントが届いたのにもびっくり! とても素敵な思い出ができました」(東京都・29歳女性)
 
「結婚式を延期しましたが、もともと挙げる予定だった日に自宅でじっとしているのが寂しくて、友人に声を掛けオンライン結婚式をしました。と言っても、ちょっと豪華なオンライン飲み会感覚のカジュアルなもの。きちんとしたセレモニーは本番に取っておくことにして、私たちは今後の抱負や集まってくれた友人への感謝の言葉を述べました」(愛知県・28歳)
 
「結婚式を中止した友人の、オンライン結婚式に参加しました。参加できることを楽しみにしていたので、直接ウエディングドレス姿を見られなかったことはとても残念でした。なかなか会えない友人たちの顔を見られたことは、とても嬉しかったです!」(東京都・32歳女性)
 
「新郎友人として参加しました。本来なら数年ぶりに新郎に再会できるはずだったことを思うと、寂しいです。でも本人たちが一番悔しいのだろうと思うと、この瞬間を楽しんで盛り上げて、みんなのいい思い出にしたいと思いました」(東京都・27歳男性)

 

まとめ

結婚式の中にオンライン結婚式という、新たな選択肢が登場しました。今、新型コロナウイルスの影響を受けて選択する人がいることはもちろんですが、今後は海外ウェディングのときに国内にいる友達とつないで一緒に見てもらうとか、遠方に住む高齢の親族に見てもらうなど、新しい使い方も生まれるはず。上手に特徴を生かして、素敵な思い出作りをしてくださいね♡